エンジニアの就職先としてスタートアップ企業やベンチャー企業が有力な候補として挙げられます。これらの企業は有名企業・大企業と比較して新しい価値観の創出に熱心で新しい技術やアイデアを積極的に取り入れる傾向が見られます。
しかも歴史が浅いため、年功序列や古い価値観に基づく習慣なども少なく、実力次第で大事な仕事を任せてもらえる、またはスタッフの意見を柔軟に効いてもらえる、スタッフ一人ひとりの主体性を重視して業務を任せてもらえるといった環境面のメリットもあります。
そのため、こうしたスタートアップ企業・ベンチャー企業で働くことでIT業界の最先端の価値観に触れつつ、自分で考え、責任を持って業務を行いつつスキルを磨いていくことができるのです。
こうした「新しい価値観と触れながらスキルを磨く」環境づくりは雇用形態とも密接に関わってきます。安定した正社員で働くよりも、フリーランスや契約社員、派遣社員のほうがさまざまな企業と関わり、いろいろな価値観や技術と接する機会が多くなるので、経験を積む機会が出てくる面もあるからです。
正社員は、収入と就業環境ともに安定しており、非常に魅力的な選択肢なのは事実ですが、ずっと同じ業務ばかり求められる、あるいはいつまで経っても若手扱いで大事な仕事を任せてもらえないといった問題が出てくる可能性もあります。
このように、働く企業のタイプや雇用形態によってエンジニアの働く環境やスキルアップやキャリアアップの環境に大きな差が出てきます。就職・転職の際には、こうした点にも着目したうえで、自分にとって理想的な働き方を模索していくことが求められるのです。